<Header>
<Author: 盧綸>
<Title: 長安春望>
<Format: 格式不明>
<Year: 1965>
<BookName: 唐詩選　下>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 長安春望 盧綸  長安春望（ちゃうあんしゅんばう）>
<BookPage: 146>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
東風吹雨過青山，
却望千門草色閑。
家在夢中何日到，
春生江上幾人還。
川原繚繞浮雲外，
宮闕參差落照間。
誰念爲儒逢世難，
獨將衰鬢客秦關。
<End Poem>
<Translation>
東風が雨を吹いて青い山をかすめて過ぎてゆく。ふりかえって宮城の門の方角をみれば、茂った草の色ものどかに若綠をはびこらせている。
故郷の家は、よく夢にみるだけで、いつになったら歸ることができるだろうか。春は、あの水の江のほとりにかえってくるが、家に歸ってゆけるものは幾人あるだろうか。川ぞいの原っばは、うねくねとめぐりめぐって、地平線の浮き雲のかなたにまでつづいている。かなたにたちならぶ宮殿の甍には、あるいは高く、あるいは低く、 のさけ目からさしてきた落日の光のなかに輝いている。ああ、儒者として、この亂れた世にめぐりあわせ、髪の毛も薄くなった老いの身をたったひとり、この關中の旅寓になすこともなく滞在しようなどとは、いったい誰が思ったことだろう。

<End Translation>
<Formatted Translation>
東風が雨を吹いて青い山をかすめて過ぎてゆく。
ふりかえって宮城の門の方角をみれば、茂った草の色ものどかに若綠をはびこらせている。
故郷の家は、よく夢にみるだけで、いつになったら歸ることができるだろうか。
春は、あの水の江のほとりにかえってくるが、家に歸ってゆけるものは幾人あるだろうか。
川ぞいの原っばは、うねくねとめぐりめぐって、地平線の浮き雲のかなたにまでつづいている。
かなたにたちならぶ宮殿の甍には、あるいは高く、あるいは低く、 のさけ目からさしてきた落日の光のなかに輝いている。
ああ、儒者として、この亂れた世にめぐりあわせ、
髪の毛も薄くなった老いの身をたったひとり、この關中の旅寓になすこともなく滞在しようなどとは、いったい誰が思ったことだろう。

<End Formatted Translation>